永遠の名声
ホン・ギルドンが出した札を見た世宗は、ホン・ギルドンを野放しにするよりも自分の配下に置いたほうが賢明だと考えた。
その結果、世宗はホン・ギルドンの要望を受け入れた。こうして、彼は妾の子でありながら高官になるという快挙を成し遂げた。
兵曹判書に任命されたホン・ギルドンだが、すぐに辞職し、部下たちを連れて遠い異国の地に旅立った。
ホン・ギルドンは旅先でも数々の困難を神秘的な術と知性で切り抜けた。
さらに、新しい国を建国し、最後は雲に乗って天の国に旅立った。
以上が「ホン・ギルドン(洪吉童)伝」のあらすじである。
この名作を執筆した数年後、作者の許筠は反逆罪で捕らえられて処刑された。
しかし、小説の主人公のホン・ギルドンの名は永遠の名声を得たのである。
構成=「歴史カン・ヒボン」編集部