『イニョプの道』に登場する太宗(テジョン)とは誰か?

 

朝鮮王朝の3代王・太宗は、初代王・太祖(テジョ/李成桂〔イ・ソンゲ〕)の五男だった。兄弟同士の骨肉の争いを制して、彼は1400年に朝鮮王朝の3代王として即位し、王朝の基盤を整備した。

IaHH_pXQLlOSw_Q1493947902_1493947945

異母弟との確執

太祖には8人の息子がいた。
第一夫人の神懿(シンイ)王后から6人の息子、第二夫人の神徳(シンドク)王后から2人の息子が生まれた。
この8人の息子の中で、朝鮮王朝の建国に一番貢献したのが五男の芳遠(パンウォン/後の太宗)であった。
彼は策謀が巧みな武闘派だった。




しかし、太祖は神徳王后との間にできた八男の芳碩(パンソク)を溺愛して、まだ10歳だったのに世子(セジャ/正式な後継者)に指名した。
芳遠は怒った。実の兄たちならば許せるが、まだ幼い異母弟が世子になることは絶対に容認できなかった。
(ページ2に続く)

イ・バンウォン(李芳遠)は実力で3代王・太宗(テジョン)になった!

鄭道伝が太宗に殺された「王子の乱」

最強の親子!イ・バンウォン(太宗〔テジョン〕)と世宗(セジョン)

固定ページ:

1

2 3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る