紙幣の肖像画となった
申師任堂の願いどおり子供たちはあらゆる分野で才能を示していく。特に、3男の李珥(イ・イ)は、朝鮮王朝を代表する儒学の大家となった。彼は3歳で文字を習い始め、13歳で官僚の試験に合格すると、腐敗した政治を正すために生涯を捧げた。李珥の活躍は後世でも高く評価され、韓国の5千ウォン札の肖像画にまでなった。他の子供たちも申師任堂の才能を色濃く受け継ぎ、芸術の分野で活躍した。
申師任堂のこうした子育ては高く評価されていて、現在も「良妻賢母の鏡」「国民の母」として敬われている。
2009年、彼女は韓国で初めて作られた5万ウォン札の肖像画となった。
親子で紙幣の肖像画になったわけだ。これほどの快挙は世界を見渡しても申師任堂だけではないだろうか。
申師任堂(シンサイムダン)!イ・ヨンエが『師任堂、色の日記』で演じた女性