貞明(チョンミョン)公主は晩年をどう過ごしたのか

心優しい母親

貞明公主の夫の洪柱元(ホン・ジュウォン)は66歳で世を去った。貞明公主は、愛する夫との別れをとても悲しんだ。
1682年に79歳になった貞明公主は、自分の人生がもう長くないことを感じ、息子に次のような文を贈っている。




「私が願うのは、お前たちが他人の過ちを聞いたときに、まるで父母の名前を聞いたときのように耳だけにおさめて、口では言わないということだ。他人の長所や短所を取り上げるのが好きだったり、政治や法令を途方もなく言い争ったり……そんなことはとても憎むべきことである」
この文を読めば、貞明公主が息子のことを心配する心優しい母親であることがわかる。
その貞明公主は、1685年に82歳で世を去った。
若いときには数々の悲劇に見舞われた彼女だったが、晩年には多くの幸せを感じることができただろう。

文=康 大地(コウ ダイチ)

貞明公主はどんな性格の王女だったのか

貞明公主!結婚式での有名なエピソード

数々の悲劇に耐えた貞明(チョンミョン)公主!

https://goo.gl/T6Uk8Y

貞明(チョンミョン)公主の危機!仁祖に執拗にいじめられた

https://goo.gl/UL5Ex5

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る