燕山君(ヨンサングン)と中宗(チュンジョン)!王朝を混乱させた2人の王

廃位となった燕山君

朴元宗が中心となってクーデターが起こった。燕山君は多くの人の怨みを買っていたので、彼を守ろうという人はいなかった。クーデター軍が王宮にやってくると、護衛兵はみんな逃げてしまった。
ただし、いくらひどい王でも追放するとなると大義名分が必要だ。そこでクーデター軍がかつぎあげたのが、燕山君の異母弟の晋城大君(チンソンデグン)だった。彼も燕山君から相当にいじめられていた。
晋城大君の協力をとりつけようとしてクーデター軍が彼の屋敷に行ったところ、本人は「兄がついに殺しにきた」と早とちりして自決しようとした。妻が必死に止めた結果、何とか事なきを得た。




しかし、晋城大君はクーデターに反対した。兄を追放して王になることが怖かったのだ。それでも説得されて最後にようやく承諾し、クーデターの成功後に彼は11代王・中宗(チュンジョン)になった。
燕山君は島流しとなり、わずか2カ月で病死してしまった。
(ページ3に続く)

燕山君(ヨンサングン)/朝鮮王朝おどろき国王列伝11

燕山君(ヨンサングン)の母は朝鮮王朝で初めて廃妃になった元王妃!

燕山君(ヨンサングン)の暴力で命を縮めた仁粋(インス)大妃!

朝鮮王朝実録が記した燕山君(ヨンサングン)の追放と中宗(チュンジョン)の即位!

中宗(チュンジョン)は不本意な王だった

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る