慶熙宮(キョンヒグン)/朝鮮王朝王宮探訪5

正殿の崇政殿(スンジョンジョン)

崇政殿の中には玉座も見える




復元工事の賜物

1910年に朝鮮半島は日本の植民地になりましたが、その時代に古い施設が撤去されて学校が建てられ、かつて王宮であった痕跡がなくなってしまいました。朝鮮王朝はすでに滅んでいて、初代王の威光も意味をなさなくなっていたのです。
解放後にはソウル高等学校となっていましたが、1987年にその高校を移転させて本格的な復元工事が始まりました。
その復元は、歴史を見直す風潮が後押しした結果でした。そして、発掘調査を通じて主要建築物の位置を特定し、正殿の崇政殿(スンジョンジョン)などが次々に甦っていきました。
今、慶熙宮の敷地内にはソウル歴史博物館もあって、ソウルの歴史が一目でわかるようになっています。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

景福宮(キョンボックン)/朝鮮王朝王宮探訪1

昌徳宮(チャンドックン)/朝鮮王朝王宮探訪2

昌慶宮(チャンギョングン)/朝鮮王朝王宮探訪3

徳寿宮(トクスグン)/朝鮮王朝王宮探訪4

宗廟(チョンミョ)/朝鮮王朝王宮探訪6

固定ページ:
1

2

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る