廃位後の光海君(クァンヘグン)一家の悲劇!

再び王位に戻る日を夢見て

仁穆王后はずっと復讐に燃えていた。
彼女の命令を受けた官僚たちによって光海君は殺害されかけたが、未だに彼を慕っている者たちの協力があって、なんとか命を落とさずに済んだ。
1637年1月、朝鮮王朝は清に屈服し、仁祖は地面に額をこすりつけて清の皇帝に謝罪した。
この屈辱的な事件の後、光海君は済州島(チェジュド)に流された。




済州島といえば、極悪人が流罪となる南海の孤島である。
さすがに光海君も最果ての地まで流されたことに衝撃を受けたが、それでも光海君は生きようとした。
先王なのに屈辱的な扱いも受けたが、それにも耐えた。
結局、光海君は1641年に66歳で亡くなった。
家族が悲惨な最期を遂げた後でも、彼は再び王位に戻る日を願って必死に生きたのかもしれない。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

廃位となった光海君(クァンヘグン)!朝鮮王朝全史16

最大の屈辱で恥をかいた仁祖(インジョ)!朝鮮王朝全史17

光海君(クァンヘグン)と綾陽君(ヌンヤングン)と貞明(チョンミョン)公主

『華政(ファジョン)』解説!仁穆(インモク)王后に恨まれた光海君(クァンヘグン)

光海君(クァンヘグン)は暴君なのか?名君なのか?

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る