流刑地の済州島で世を去った光海君(クァンヘグン)

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光海君は1641年に済州島で息を引き取った

すべては後の祭

済州島に着いたとき、光海君は初めて自分が孤島に流されたことを知る。
「なぜ、こんなところへ……」
光海君は絶望した。
この島で骨を埋める覚悟もなかなかできなかった。




「ご在位のとき、奸臣を遠ざけ、良からぬ者が政にかかわらぬようにしていれば、ここまで遠くにお出でにならなかったのに……」
島の役人にそう言われたものの、すべては後の祭であった。
光海君は済州島で、「王の座を追われたのは、ご自身が招いた結果」と周囲の者から陰口を言われて暮らした。
光海君が没したのは1641年。享年66歳。15年も王位にあった者としては、寂しい晩年だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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