イ・ヨンエがドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』で朝鮮王朝時代に実在した申師任堂に扮している。この申師任堂は「良妻賢母の鑑」と称されるほど、歴史的にも有名な女性である。果たして、どんな人生を歩んだのだろうか。
すでに息子が紙幣の肖像画に!
21世紀になって韓国で高額紙幣の発行が検討された頃、話題になったのは誰が紙幣の肖像画になるかということだった。
候補になったのは、歴史上で有名な人物ばかりだったが、その中に申師任堂の名を見つけたときは、「彼女は候補になっても選ばれることはないだろう」と思えた。なにしろ、申師任堂の息子は儒学の大家の李珥(イ・イ)で、すでに5千ウォン紙幣の肖像画になっていたのだ。親子がその国の紙幣の肖像画を同時に飾る、というのはあまりに極端な話で、現実性はないと考えるのが普通だった。
しかし、2009年に韓国で5万ウォンという最高額の紙幣が発行されたとき、そこに描かれた肖像画は申師任堂だった。
なんと、親子が同時に紙幣の肖像画になってしまったのだ。
そんな極端なことをしてまでも、韓国政府は申師任堂に固執した。彼女の歴史上での評価がそれほど高いということなのである。(ページ2に続く)
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