女性の場合と同様に、男性でも身分によって服装には様々な決まりがあった。今回は、王が着る袞龍袍(コルリョンポ)と九章服(クジャンボク)、官僚が着る団領(タルリョン)、男性が外出時によく着ていた中致莫(チュンチマク)を紹介しよう。
高官が着る服は色で品階が違った
〔団領(タルリョン)〕
官僚が王宮で勤めるときに着る服が「団領」である。
高官になると、品階によって色が決められていた。
たとえば、正1品から正3品までは、服地が赤になっていた。
従3品から従6品までの服地は青だった。
それ以下になると、服地が緑になった。
つまり、着ている服の色を見れば、その役職がおよそわかったのである。(ページ2に続く)
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