徳寿宮(トクスグン)/朝鮮王朝王宮探訪4

 

徳寿宮が誕生する過程には、朝鮮王朝の王位継承に関する逸話がありました。それは、1469年のことです。8代王の睿宗(イェジョン)は即位して1年あまりで亡くなってしまいました。あまりにも突然の死であったため、後継者は決まっていなかったのです。当然ながら、王朝内では次の王を誰にするかで大きな混乱が起こりました。

正門の大漢門(テハンムン)

正殿の前に置かれた中和門(チュンファムン)




兄を慰労する私邸

王位継承問題で朝鮮王朝が混乱したとき、誰よりも迅速に行動したのが睿宗の母の貞熹(チョンヒ)王后でした。彼女は「自分の権力を行使するのに好都合」という理由で、睿宗の兄の二男を9代王・成宗(ソンジョン)として即位させました。まだ12歳で、彼には15歳になる兄がいたというのに……。
成宗は、祖母の思惑によって兄が後継者からはずされたことを気の毒に思い、兄を慰労する目的でりっぱな私邸を贈りました。
それがのちに徳寿宮になりました。
(ページ2に続く)

景福宮(キョンボックン)/朝鮮王朝王宮探訪1

昌徳宮(チャンドックン)/朝鮮王朝王宮探訪2

昌慶宮(チャンギョングン)/朝鮮王朝王宮探訪3

慶熙宮(キョンヒグン)/朝鮮王朝王宮探訪5

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)!朝鮮王朝三大悪女の哀れな最期

ページ:

1

2

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る