朝鮮王朝の歴史に「死六臣」がいて心が救われる

忠義を守った6人

捕えられた者の多くは、朝鮮王朝の重役を担う有能な人材ばかりだった。
成三問は反乱を企てた重罪人であり、重い処分を受けるのが必然だった。しかし、世祖は彼の才能を惜しみ、共謀者の存在を明らかにして自身を王と認めるなら罪を許すと持ちかけた。
しかし、成三問は絶対に口を割ることはなかった。
世祖は、自分に忠義を見せない成三問が憎らしくなり、自分の臣下として禄(ろく/給料のこと)をもらっている事実を責めた。




しかし、成三問は世祖からの禄にはいっさい手を付けていなかった。彼の家は布団すら満足にない貧しさで、世祖から貰った禄は受け取った日と額が記入されただけで、少しも減っていなかった。
さらに成三問は、世祖を「ナウリ」と呼んで蔑んだ。「ナウリ」とは「旦那さん」という意味で、王に対して使う言葉ではなかった。怒り狂った世祖は、成三問を懐柔することを諦め、残酷な拷問の末に殺害した。
世祖は、他の者たちも同じように懐柔しようとしたが、だれもが世祖の王位強奪を非難した。その末に、彼らは命を断たれてしまった。
成三問を筆頭にした6人は、命を賭して最期まで忠義を守った。そのことを讃えられ、後に「死六臣(サユクシン)」と呼ばれるようになった。

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