称賛と罵倒の狭間で生きた申叔舟(シン・スクチュ)!

罵倒に苦しんだ

世宗が存命時に申叔舟は多くの羨望を集めるが、6代王・端宗(タンジョン)の治世時代になって彼は豹変した。世宗に仕えた忠臣の多くが、王位を狙う首陽大君を非難したのに対し、申叔舟は首陽大君から懐柔されていたのだ。
結局、世宗に目をかけられた多くの忠臣たちが、首陽大君が王位を奪っていく過程で命を落とした。
その逆に、申叔舟は首陽大君が世祖(セジョ)として即位したあとに側近となり大出世を果たした。




庶民は、忠義に反するとして申叔舟を非難した。彼はそうした罵倒に苦しみながら晩年をすごさなければならなかった。
だが、申叔舟の慎み深い性格と格調高い知識を世祖は格段に評価していた。世祖と申叔舟は長年連れ添った友人同士のように苦しみを分かち合ったという。
申叔舟は、高い役職に就いた後も贅沢は一切せずに、学問に没頭した。
ストイックな姿は、自分に向けられた非難に耐えるために必要だったのかもしれない。

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