善徳(ソンドク)女王/三国高麗国王列伝4

善徳女王の予言

そんな彼女は霊感が非常に強く、2つの予言をしている。その予言に関する逸話を紹介しよう。
1つ目は、百済の兵が攻めてくるのを予言した話だ。
ある夏の日、善徳女王は王宮の西にある池にヒキガエルたちが集まっているのを見た。彼女は、ヒキガエルたちが怒っている表情をしているのに気づいて、「敵が攻めてくる」と予言し、兵に討伐を命じた。




善徳女王の命を受けた新羅の兵たちが出陣すると、そこには500人の百済の兵が隠れていたのである。新羅の兵たちは、油断していた百済の兵たちを急襲して全滅させた。善徳女王の予言により、新羅は危機を逃れることができたのである。
2つ目は、自分の死期を予言した話しだ。
善徳女王が亡くなったのは647年だが、その年に彼女は自分の死期を予言した。実際に善徳女王は、その予言の日に亡くなっている。民衆たちは、名君だった彼女の死をとても悲しんだ。

簡潔に読む!韓国の歴史〔善徳女王の生涯(前編)〕

奇皇后と善徳女王はどこが違っていたのか

奇皇后とはいったいどんな女性だったのか

固定ページ:
1

2

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る