ドラマ『奇皇后』で元の皇帝として描かれていたタファン。新進俳優のチ・チャンウクが演じて評判となったが、このタファンという皇帝は史実のトゴン・テムルがモデルになっていた。それでは、トゴン・テムルとは、どんな人物だったのだろうか。
高麗に追放されてしまった
トゴン・テムルの父は元の9代皇帝コシラだが、彼は敵対勢力からの暗殺を恐れて身を隠した時期があった。その時にかくまってくれた部族の娘とコシラの間に生まれたのがトゴン・テムルだった。
正当な生まれでなかったトゴン・テムルは、元の皇室の中でも煙たがられた。事実、コシラが1328年に急死して実弟のトク・テムルが皇帝になると、トゴン・テムルは謀反の疑いをかけられて高麗に追放されてしまった。
このあたりの史実は、ドラマ『奇皇后』に出てくるタファンの境遇と本当によく似ていると言える。(ページ2に続く)
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