時代劇がよく似合う
主人公のファン・ジニは、16世紀の朝鮮王朝時代に名声を博した妓生(キーセン)である。
妓生は、宴席で踊りや歌を披露する女性のことだが、実在のファン・ジニは最高級の芸と詩人としての才能を併せ持っていて、超一流の教養人であったと言われている。
これほど特別な女性を主人公にした『ファン・ジニ』というドラマ。脚本家のユン・ソンジュは「ファン・ジニが持つ熱情を一番表現できるように脚本を書きました」と語っていて、ドラマでも全編にわたって情熱的なファン・ジニが描かれていた。
このファン・ジニに扮するにあたってハ・ジウォンは、当代随一の妓生としての自尊心を随所に見せながら、苦難に打ち勝とうとする意思を強く表現するように心掛けた。
実際、ドラマの中でハ・ジウォンは真のファン・ジニであり続けたし、彼女以外のファン・ジニは考えられなかった。
とにかく、ハ・ジウォンには時代劇がよく似合う。
彼女は『チェオクの剣』の制作時に韓国の各地で撮影を行ない、その風景の美しさに魅せられたという。
以来、ハ・ジウォンは時代劇に出演すること自体を楽しむようになった。
「時代劇の撮影は現代劇以上に楽しみが多いのでワクワクしてきます」
乗馬を趣味にするハ・ジウォン。馬と触れ合う機会もある時代劇の撮影は、彼女にとって「人生の活力」にもなっていた。(ページ3に続く)