有能な人物を多く輩出
奇氏一族の族譜(チョッポ/その一族の歴史と人物を記した家系書)である「幸州奇氏譜」によると、箕子朝鮮の最後の王の準王(チュンワン)の子孫であった友諒(ウリャン)、友誠(ウソン)、友平(ウピョン)の3兄弟がそれぞれ奇氏、鮮于(ソンウ)氏、韓(ハン)氏の始祖になったという。この3つの姓は今でも韓国で最古の姓に該当すると言われている。
その1つに入っているということが奇氏一族の自慢だ。
この奇氏一族が朝鮮半島の歴史の表舞台で大活躍したのが高麗王朝時代だった。
まず、高麗王朝の17代王・仁宗(インジョン)の在位時代(1122~1146年)に政治の中枢で手腕を発揮した奇純祐(キ・スンウ)が有名だ。
その奇純祐の孫にあたるのが奇允偉(キ・ユンウィ)と奇允粛(キ・ユンスク)であり、この2人は大将軍として23代王・高宗(コジョン)の在位時代(1213~1259年)に女真族(旧満州に住んでいた民族)の侵攻や地方豪族の反乱を防いで大きな戦功をあげている。
この他にも、高麗王朝の後期に奇氏一族から多くの将軍が出て、国家の危機を救っている。(ページ3に続く)
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悪女と言えば張禧嬪(チャン・ヒビン)/朝鮮王朝悪女列伝5
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光海君(クァンヘグン)と仁祖(インジョ)の激闘1
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