『イニョプの道』の時代背景を解説!

高麗王朝の没落

絶望の淵に立たされたイニョプだが、2人の男性に支えられる。1人はウンギであり、もう1人は同じ境遇のムミョンであった。
この2人に助けられながら、イニョプは父の無実を証明しようと立ち上がる。しかし、陰謀はあまりに底知れぬものだった……。
そんな中で、イニョプはどうやって父の無実を晴らしていくのか。それがストーリーの骨格である。




このドラマで重要なのは、イニョプの父が「高麗王朝の再興を狙って朝鮮王朝滅亡の謀叛を起こそうとした」という濡れ衣を着せられることだ。実際、『イニョプの道』には高麗王朝の再興をもくろむ秘密組織が登場する。
こうした点を踏まえると、ドラマをより面白く見るためには、高麗王朝と朝鮮王朝の関係を少しでも知っておく必要がある。
936年に朝鮮半島を統一した高麗王朝は長い歴史を歩んでいたが、1388年に武将の李成桂(イ・ソンゲ)がクーデターを起こして成功させる。これによって、高麗王朝は没落してしまう。(ページ3に続く)

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