ドラマの中でチン・セヨンが演じたオクニョは、典獄署(チョノクソ)で生まれて育ったことになっていた。それだけに、典獄署は、『オクニョ 運命の女(ひと)』でとても重要な舞台であった。この典獄署とは、果たして何であろうか。
典獄署は刑曹に所属していた
朝鮮王朝時代に、行政の最高機関のことを「議政府(ウィジョンブ)」と言ったが、この議政府には6つの官庁があった。これを六曹(ユクチョ)と呼んだ。
六曹の1つが刑曹(ヒョンジョ)であり、法務全般から刑罰までを仕切る官庁だった。この刑曹に所属する役所の1つが典獄署だ。
それでは、典獄署では何をしていたのか。
罪を犯した囚人たちを拘束すると同時に、裁判によって決まった刑を執行する役目を負っていたのである。(ページ2に続く)
『オクニョ』を10倍楽しむ豆事典9〔朝鮮王朝時代の女性の髪型〕
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