文定(ムンジョン)王后はなぜ大妃(テビ)になれたのか?

 

本来であれば王妃にさえなれなかった女性が、最終的に大妃(テビ/国王の母)になって、朝鮮王朝を大混乱に陥れた。それが文定(ムンジョン)王后である。彼女はなぜ、絶対的に強い立場になれたのだろうか?

529

 

クーデターのおかげで王になった中宗

文定王后は、11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室であった。
中宗は、9代王・成宗(ソンジョン)の二男であり、本来なら王になれる可能性はなかった。兄の燕山君(ヨンサングン)が10代王として即位していたからである。




しかし、史上最悪の暴君と呼ばれた悪政続きの燕山君は、1506年にクーデターによって王座を追われて廃位となってしまった。その結果、燕山君の異母弟であった中宗が11代王として即位したのである。
しかし、棚からボタ餅で王になった中宗は、クーデターを成功させた官僚たちにまったく頭が上がらなかった。
(ページ2に続く)

文定王后(ムンジョンワンフ)は朝鮮王朝三大悪女よりもっとワルだった!

文定(ムンジョン)王后ほどの悪女が他にいたのか

文定(ムンジョン)王后!悪名高き王妃

中宗(チュンジョン)はなぜ文定(ムンジョン)王后の悪行を止めなかった?

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(文定王后編)

2人の悪女!文定(ムンジョン)王后と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

固定ページ:

1

2 3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る