文定(ムンジョン)王后!仁宗(インジョン)を毒殺した(?)冷血な継母

文定王后の仕打ち

仁宗の体調は悪くなる一方で、もはや回復が望めないほどになった。それなのに、文定王后は何度も外出騒ぎを起こしては、臣下たちを混乱させた。それは、継母としてあまりにもわがままな態度だった。
そうした状況の中で、1545年7月に仁宗は30歳で息を引きとった。
彼には息子がいなかったため、必然的に慶源大君が13代王・明宗(ミョンジョン)として即位した。
一説によると、仁宗が子をもうけなかったのも、慶源大君を王にしたい継母のことを思っていたからだと伝えられている。歴代王の中でも仁宗ほど孝を尽くした人物はいなかったのだ。




しかし、文定王后は仁宗の葬儀を簡単にすませてしまう。
「在位期間が短いから」
それが理由だった。
文定王后はあまりに冷血な継母であった。

文=慎 虎俊(シン ホジュン)

文定(ムンジョン)王后!強い野心を秘めた王妃

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

明宗(ミョンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

尹元衡(ユン・ウォニョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

固定ページ:
1 2 3

4

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る