要点でまとめた朝鮮王朝518年の歴史(中編)

戦乱がようやく終結

当初は、豊臣軍が連戦連勝だった。なにしろ、日本はずっと戦国時代が続き、兵士たちは戦いに慣れていた。また、いちはやく日本には鉄砲が伝わっていて、これが強力な武器になった。
豊臣軍は都の漢陽(ハニャン/現在のソウル)を落として快進撃を続け、14代王の宣祖(ソンジョ)はすぐに都を捨てて北方に逃げるしか他に方法がなかった。




しかし、豊臣軍の勢いは続かなかった。明からの援軍、各地に生まれた民兵の反抗に加えて、李舜臣(イ・スンシン)将軍が率いた水軍が海上で勝利を重ねた。豊臣軍にとっては、海を抑えられて補給路を断たれたのが痛かった。
しばらくは戦況も膠着状態が続いたが、1598年に豊臣秀吉が世を去り、日本も軍勢を引き返して戦争は終わった。
朝鮮王朝はなんとか国土を守ったが、こうむった被害はあまりに大きかった。復興に時間がかかり、国内では不安定な時期が続いた。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

(後編に続く)

要点でまとめた朝鮮王朝518年の歴史(前編)

要点でまとめた朝鮮王朝518年の歴史(後編)

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