子役はいつのまにか大人になっているのだが、『雲が描いた月明り』のキム・ユジョンを見て、本当に驚いた。今年17歳の彼女だが、すでに大人の雰囲気を漂わせた美人女優である。その成長力が著しい。
人に負けない努力と工夫
前編の記事に引き続いて、2012年の発言をもとに、キム・ユジョンの成長の軌跡をたどってみよう。
彼女の場合、声が幼い頃からハスキーだったので、それが理由でキャスティングされなかった映画があったという。
「タイトルは言えませんが、すごくヒットした映画です。その映画に私は声のためにキャスティングされなかったと聞きました。でも、私の声がハスキーだから、むしろもっと声に鋭敏になって、声を変えるスキルも得ることができました。先輩女優の中には、女性として低い声の方もいらっしゃいますが、それを自分の長所にしています。私はこれは短所ではなく、魅力の一つだと思います」
こうした発言を聞いていると、相当な負けず嫌いだと推定できる。どんな分野であろうと、秀でた存在になりたいと思えば、人に負けないくらいの努力や工夫をすることが必要なのである。(ページ2に続く)