日本の古戦場〔第1回/姉川〕

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本丸跡はまさしく「兵(つわもの)どもの夢の跡」

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本丸跡から近江の風景を眺める

落城した小谷城

信長は一乗谷を燃やし尽くし、朝倉氏は完全に滅んだ。
越前を押さえた信長は、8月26日に近江に入った。
そして、浅井氏の居城の小谷城を包囲した。
「もはや、これまで……」
落城が避けられないと悟った浅井久政と長政の父子。




それぞれに自害して果てた。
哀れだったのは、長政の長男だった10歳の万福丸。ひそかに小谷城を脱出したのだが、捕らえられて関ヶ原で磔(はりつけ)になった。
ただし、長政は自害する前に、妻で信長の妹だったお市の方と3人の娘を城から出している。
こうして4人は死を免れた。
その3人の娘の1人が豊臣秀頼を産んだ淀君である。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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