息子の文宗(ムンジョン)を案じて世を去った世宗(セジョン)!

長男は誕生したが……

世子は金氏同様に奉氏を遠ざけた。
奉氏は寂しさをまぎらわせようと酒を過度に飲み、ついには世話役の宮女たちと当時厳禁だった同性愛に熱中した。噂を聞いた世宗は、「世子の妻にふさわしくない不貞」と激怒した。
こうして金氏に続き奉氏もまた王宮から追放された。
うまくいかない結婚が二度も続き、世子はもはや新しい花嫁を持つことにまったく乗り気でなかった。
世宗もそれをとがめることはせず、世子に3人の側室をもたせた。すると、世子はその中で権氏(クォンシ)が気に入り、愛を深めていった。
1441年、権氏との間に念願の長男が生まれた。その長男こそが後の6代王・端宗(タンジョン)である。




しかし、長男の出産は難産となり、権氏は出産後数日で亡くなってしまう。彼女は後に顕徳(ヒョンドク)王后として王妃に列せられた。
(ページ3に続く)

世宗を最高の名君にした訓民正音(フンミンジョンウム)の創製!

世宗(セジョン)!ハングルを創製した国王

世宗(セジョン)を初めとする「朝鮮王朝五大偉人」は誰か

世宗(セジョン)/朝鮮王朝おどろき国王列伝6

ハングルを作った世宗(セジョン)!朝鮮王朝全史4

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る