悪女と言えば張禧嬪(チャン・ヒビン)

 

貧しい家庭に生まれた張禧嬪(チャン・ヒビン)は、女官として王宮で働けるようになった。美しい容姿を持つ彼女を一目見た19代王の粛宗(スクチョン)は、やがて彼女を自分の側室にした。そこから、張禧嬪は一気に頂上まで駆け登っていった。

王妃となった張禧嬪

当時、粛宗には正妻の他に側室も多かったが、いつになっても息子が生まれなかった。後継ぎに恵まれない粛宗はあせっていたのだが、1688年に張禧嬪が粛宗の息子を出産した。
粛宗にとって、初めての息子を得た喜びはひとしおであり、彼は張禧嬪との間に生まれた息子を後継者に指名した。
王の寵愛を一身に集めた張禧嬪は、粛宗の気持を巧みに誘導し、1689年には正室だった仁顕(インヒョン)王后を庶民に格下げすることに成功したこうして張禧嬪は粛宗の正室となった。つまり、王妃に昇格したのだ。
張禧嬪は、日に日に増長していく。彼女は自分の一族を高官に迎えてやりたい放題だった。




しかし、張禧嬪の時代は長く続かなかった。粛宗は新たに側室になった淑嬪(スクピン)・崔氏(チェシ)に愛情を注ぐようになったのだ。
(ページ2に続く)

張禧嬪(チャン・ヒビン)がついに王妃に成り上がった日!

張禧嬪(チャン・ヒビン)の母はなぜ王宮入りを阻止されたのか

張禧嬪(チャン・ヒビン)の栄光と転落!朝鮮王朝三大悪女に迫る3

張禧嬪(チャン・ヒビン)の最期!『トンイ』と史実はこんなに違う

張禧嬪(チャン・ヒビン)を寵愛した粛宗(スクチョン)!朝鮮王朝全史19

固定ページ:

1

2

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る