朝鮮王朝の518年間には27人の国王がいたが、在位が一番長かったのは52年間の21代王・英祖(ヨンジョ)だった。その一方で、在位があまりにも短い王が何人もいた。そのうちの5人を選んでみた。
朝鮮王朝前期の3人
◆定宗(チョンジョン)
〔1357~1419年〕
2代王。在位は1398~1400年。初代王となった李成桂(イ・ソンゲ)の二男・芳果(バングァ)のことであり、父の王位を継いだが、実権は弟の芳遠(バンウォン)に握られて、独自の王政をできなかった。1400年に芳遠によって強制的に退位させられて、以後はひっそりと暮らした。
◆端宗(タンジョン)
〔1441~1457年〕
6代王。在位は1452~1455年。5代王・文宗(ムンジョン)の長男として、わずか11歳で王となる。1455年、叔父の世祖(セジョ)に脅(おど)かされる形で王位を譲らされ、上王となるも権限はなかった。復位の動きを警戒した世祖は端宗を庶民に降格させた後、1457年に殺害した。
◆睿宗(イェジョン)
〔1450~1469年〕
8代王。在位は1468~1469年。7代王・世祖(セジョ)の二男だが、世子だった兄が19歳で早世したのにともなって、世祖が世を去ったあとに即位した。しかし、兄と同様にわずか19歳で急死した。あまりに在位が短かったので、なんの政治的業績も残せなかった。
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甥の端宗(タンジョン)から王位を奪った世祖(セジョ)の悲劇とは?