日朝関係の変化!激動の朝鮮王朝史10

日朝修好条規の締結

当時の日本は欧米から不平等条約を強いられていた。その代わり、朝鮮半島で利権を取ろうという考えがあった。一方、「朝鮮王朝実録」を見ると、高宗が「隣の国はどうなっているのか?」と高官に聞くくらい日本の事情がわかっていなかった。
朝鮮王朝には、中国の北京経由でしか日本の情報が入ってこなかったのである。これでは両国の関係が途絶えてしまうのも仕方がない。
そんな中で起こったのが、1875年の雲揚号事件だ。雲揚号とは日本海軍の軍艦である。日本は朝鮮王朝を開国させようと江華島(カンファド)に雲揚号を向かわせて、挑発的な態度に出る。
なお、江華島は朝鮮王朝の歴史によく出てくる島で、大変重要な拠点だった。その近くで雲揚号が朝鮮王朝を威嚇し、それに応戦するかたちで、朝鮮王朝は島にある砲台から砲撃した。
これを契機に日本はさらに朝鮮王朝に開国を迫り、1876年に日朝修好条規(江華条約)が結ばれた。これは朝鮮王朝に対して開国や開港を要求する条約で、朝鮮王朝側からすれば不平等条約である。




日本は、欧米からかなり不平等条約を押し付けられていたが、今度は武力を背景に、朝鮮王朝に対して自分たちが有利になる条約を結んだのだ。(第11回に続く)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

朝鮮王朝の衰退!激動の朝鮮王朝史9

朝鮮王朝の滅亡!激動の朝鮮王朝史11

貞明公主はどんな性格の王女だったのか

朝鮮王朝の三大悪女/張緑水・鄭蘭貞・張禧嬪

光海君(クァンヘグン)は朝鮮王朝でどんな国王だったのか

固定ページ:
1

2

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る