中宗(チュンジョン)はなぜ文定(ムンジョン)王后の悪行を止めなかった?

文定王后について紹介している『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/実業之日本社発行)

典型的な悪女

嫌々国王になったうえに、愛する妻と離縁させられた中宗。彼の苦しみは募る一方であった。
そして、王としてどのような政治をすべきか悩んだ末に、中宗は趙光祖(チョ・グァンジョ)を頼るようになった。
趙光祖は頭脳明晰な高官で、儒教に基づいた王道政治を理想としていた。特別な理念を持たなかった中宗は、趙光祖の考え方に心から傾倒し、彼が目指す王道政治を実現しようとした。
しかし、あまりにも理想に純粋すぎたがゆえに、趙光祖の言動は多くの反発を生む結果となった。




ついに趙光祖は自決せざるを得なくなったのだが、めざす政治に失敗した中宗は心に深い傷を負ってしまった。
一方、中宗の二番目の正室であった章敬(チャンギョン)王后は、長男の仁宗(インジョン)を産んだ直後に亡くなってしまい、中宗は三番目の正室として文定(ムンジョン)王后を迎えた。
この女性は、悪行の限りを尽くした典型的な悪女であった。なにしろ、仁宗の暗殺を謀ったり、中宗の側室を陰謀で追放したり……。
まさに王宮の中でやりたい放題だった。(ページ3に続く)

朝鮮王朝の中宗(チュンジョン)はどんな国王だったのか

仁宗(インジョン)を毒殺した文定(ムンジョン)王后!朝鮮王朝全史12

中宗(チュンジョン)と王妃の「チマ岩の伝説」

『七日の王妃』歴史解説!燕山君(ヨンサングン)と中宗(チュンジョン)と端敬(タンギョン)王后の運命

中宗(チュンジョン)はどのようにして即位したのか

ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

本サイトの構成

本サイトは以下のジャンルに分類されています。左側の上にカラーで色分けされたジャンルのコーナーがありますので、目的に応じて各コーナーをクリックして必要な記事にアクセスしてください。

〔各ジャンルの紹介〕

●特選記事
●話題作
・奇皇后
・雲が描いた月明り
・華政/韓国時代劇
・六龍が飛ぶ
・イニョプの道
●国王列伝/事件簿
・おどろき国王列伝
・三国高麗国王列伝
・事件簿
●歴史人物の実像
・時代劇の主人公
・時代劇の登場人物
・朝鮮王朝劇場
●オクニョ
・登場人物
・豆事典
・歴史解説
●朝鮮王朝人物列伝
●悪女
・朝鮮王朝三大悪女
・悪女たちの朝鮮王朝
●日本と韓国の歴史
・朝鮮王朝全史
・韓国の歴史
・日韓の歴史
・歴史探訪
●歴史事典/編集部
・歴史事典
・編集部

以上のように各ジャンルに分かれています。特に「日本と韓国の歴史」の中にある「朝鮮王朝全史」は、27回にわたって朝鮮王朝の歴史を建国から滅亡まで大事件を中心にしながら解説したものです。朝鮮王朝の歴史を全体的に時系列で読み通すのに適しています。


必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

ページ上部へ戻る