歴史の闇を語る光海君(クァンヘグン)/朝鮮王朝劇場2

苦渋の決断

「歴史について謎になっている部分をお聞きしますが、あなたは父の宣祖を毒殺した疑いを持たれていますが……」
「いや、父上を毒殺していない。それは、後になって余を批判する人たちが捏造(ねつぞう)した噂じゃよ」
「その言葉を信じます。それでは、兄の臨海君(イメグン)はどうでしょうか。殺害に関わっていたのでは?」
「兄を差し置いて余が王になった後、兄は余を徹底的に批判して、王位を奪う素振りを見せていた。それを防がなければ、王朝が大混乱に巻き込まれてしまう。あれは、やむをえないことだった」
「すると、あなた自身が臨海君の殺害を命令したわけですね」
「苦渋の決断であった。ただし、我が王朝の歴史を振り返ると、3代王の太宗(テジョン)大王や7代王の世祖(セジョ)大王が、骨肉の争いを起こして王位を勝ち取っている。そういう前例があっただけに、余も決断せざるを得なかったわけだ」




「前例に従ったという言い訳を述べるわけですね」
そう指摘すると、光海君の顔が険しくなった。
「王としての苦悩は君らにはわからん。ときには兄弟でも排除しなければならないときがあるのだ」
「それでは、異母弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)を、1614年に死に至らしめた件はどうなんですか?」
「余は指示していない。李爾瞻(イ・イチョム)と金介屎(キム・ゲシ)が勝手にやったことである」(ページ3に続く)

真相を語る張禧嬪(チャン・ヒビン)/朝鮮王朝劇場1

光海君(クァンヘグン)を追放した仁祖(インジョ)に大義名分はあるのか?

金介屎(キム・ゲシ)!王に仕えた悪の女官

仁穆(インモク)王后!光海君への復讐に燃えた王妃

貞明公主はどんな性格の王女だったのか

ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女/奇皇后」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

本サイトの構成

本サイトは以下のジャンルに分類されています。
左側の上にカラーで色分けされたジャンルがありますので、それぞれにクリックして目的のジャンルにアクセスしてください。

[各ジャンルの紹介]

●雲が描いた月明り
●国王列伝/事件簿
・おどろき国王列伝
・三国高麗国王列伝
・事件簿
●朝鮮王朝劇場
●時代劇の主人公
●悪女/話題作
・朝鮮王朝三大悪女
・悪女たちの朝鮮王朝
・奇皇后
・華政/韓国時代劇
・イニョプの道
●オクニョ
・登場人物
・豆事典
・歴史解説
●朝鮮王朝人物列伝
●日本と韓国の歴史

・朝鮮王朝全史
・歴史探訪
・韓国の歴史
●歴史事典/編集部
・歴史事典
・編集部

ページ上部へ戻る