ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』では、文定(ムンジョン)大妃(テビ)が重要な役で登場する。この大妃とは、自分が産んだ王子が王になったときの尊称だった。
42人の王妃がいた
まずは、王妃から見てみよう。
朝鮮王朝時代の夫婦制度は、一夫一婦制だった。
この制度を王家もしっかり守っていて、王といえども重婚はしなかった。つまり、常に王の在位中に王妃は1人だけだったのだ。
その王妃は「国母(クンモ)」と呼ばれ、朝鮮王朝の筆頭の女性だった。現在で言う「ファーストレディ」である。
なお、朝鮮王朝時代に国王は27人だが、王妃は合計で42人である。
王妃が亡くなったり、離縁させられて廃妃(ペビ)になると、王はかならず再婚したので、数の上では王妃のほうがずっと多いのである。(ページ2に続く)
『オクニョ』を10倍楽しむ豆事典5「内命婦(ネミョンブ)と外命婦(ウェミョンブ)」