サクセスストーリーが大好き
イ・ビョンフン監督の制作スタイルで顕著な例をいくつか取り上げてみよう。
彼は、困難な境遇の中で育った主人公が、様々な努力の末に自分の道を切り開いていくというサクセスストーリーが大好きだ。『宮廷女官 チャングムの誓い』もそうだし、『トンイ』や『イ・サン』もそうである。
また、クライマックスではハッピーな展開を好む傾向があり、長いドラマでも最後まで安心して見ることができる。たとえば、『イ・サン』について見てみよう。
このドラマの主人公である正祖は、多くの韓国人が「毒殺されたのではないか」という印象を持っている。正祖毒殺説はあまりに有名なのだ。
しかし、『イ・サン』ではクライマックスまで見ても、毒殺はまったく出てこなかった。いかにも、正祖は大きなことをやり遂げたうえで世を去った、という展開だった。
イ・ビョンフン監督は、毒殺説を採用することによって悲劇的な結末になることを避けたのである。
これが端的な例であり、常に希望が持てる形でドラマを終わらせるのが、イ・ビョンフン監督の一番大きな信条になっている。(ページ3に続く)
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