鍼に毒が塗られていた?
仁祖から寵愛された側室の趙(チョ)氏。数々の悪行に手を染めた悪女だ。
ドラマ『華政(ファジョン)』にも、狡猾な女性として登場している。
実は、李馨益は趙氏と親しい医官であった。
彼は、もともと趙氏の実家に出入りしていた医者なのだ。その腕を見込んだ趙氏は、推挙して王族の医官に送り込んだ。
李馨益が得意だったのが鍼治療である。
彼は仁祖にも鍼治療を施していた。
そして、帰国した昭顕世子に鍼治療をしたのも李馨益だった。
しかし、昭顕世子は急死してしまった。
「李馨益が鍼に毒を塗って昭顕世子を毒殺した」
そういう噂が宮中で広まった。(ページ3に続く)
仁祖(インジョ)はなぜ昭顕(ソヒョン)世子の一家を滅ぼしたのか