絢爛たる前途!『雲が描いた月明り』のキム・ユジョン(前編)

時代劇への愛着が強い

キム・ユジョンにとって一番幸いしたのは、『トンイ』のときにイ・ビョンフン監督からたくさんのことを学んだことだった。
「他の俳優の方々はイ・ビョンフン監督と仕事をするのは大変だと言いますが、その分、学べることも多いんです。監督は私に発声も教えてくださいました」
そう語って、キム・ユジョンはイ・ビョンフン監督に感謝の気持ちを表していた。
当時は、こんなエピソードがあったそうだ。




「撮影現場ではなく撮影前の練習のとき、共演する子役の人から、練習するのでセリフを合わせてほしいと言われたんです。それで軽い気持ちで行なったら、イ・ビョンフン監督から叱られました。『なぜ、私ばかり言われるの』と悔しくて涙が出ました。あとで、アシスタント・ディレクターの方が来て、『すべてお前のためなんだ』と話してくれましたが、それでも涙が止まりませんでした。あとで考えたら、とてもいい経験でした」
キム・ユジョンは時代劇の出演が多い。それだけに、時代劇には特別な愛着を持っているという。
「時代劇では、髪形をキレイにするためスプレーをたくさん使いますが、そこにコツがあるんです。現代劇では髪形を整えて撮影が終われば翌日また髪を洗っていかなければならないでしょう。でも、時代劇では髪を洗わなくてもいいんです。ヘア担当の方に『やっぱり洗わないとダメでしょうか』と聞いたら、『洗わないほうがもっとスタイルがちゃんと出る』と言われたんです」
この言葉からもわかるように、キム・ユジョンは時代劇に出演するときは、髪を洗わないことで形を整えているのだ。この点は意外だった。(ページ3に続く)

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