文定(ムンジョン)王后は人生の中でどんな悪事を働いたか

 

悪政に苦しむ民衆

仁宗は、即位からわずか8カ月で世を去ってしまう。彼の死因の1つの可能性として、文定王后に毒殺されたのではないかと言われている。
その仁宗の後を継いで13代王・明宗(ミョンジョン)となったのが、文定王后の息子の慶源大君である。
しかし、このとき明宗はまだ11歳だったため、母親である文定王后が代理で政治を行なった。
政治の実権を掌握した文定王后は、自分の一族の者たちを重要な職に就けていった。その影響で政治が腐敗してしまった。




さらに、当時の朝鮮半島では作物が育たず、民衆たちが飢餓に苦しんでいた。それなのに、文定王后は何の対策も立てずに民衆を見捨てたのである。
王の母親という立場を利用して様々な悪政を行なった文定王后は、1565年に世を去った。

文=康 大地(コウ ダイチ)

『オクニョ』に登場する実在の人物で一番のワルは文定(ムンジョン)王后!

悪の手先だった鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

明宗(ミョンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

中宗(チュンジョン)はなぜ文定(ムンジョン)王后の悪行を止めなかった?

文定(ムンジョン)王后が明宗(ミョンジョン)を不幸にした!

固定ページ:
1 2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る