偉大な文字
19世紀末、26代王・高宗(コジョン)の時代にようやく「訓民正音」は「国文」として広く使われるようになった。
さらには「ハングル」という名で呼ばれ始めた。これには“偉大な文字”という意味が込められている。
民族独自の文字を作った世宗に対する評価が飛躍的に高まり、彼は韓国で最も尊敬を集める歴史上の大人物になった。
その名声は世界にもとどろいていて、イギリスの出版社が2011年7月に出した「言語と言語学の50大重要思想家」の中に世宗が選ばれている。
つまり、ハングルの創製は、世界の言語思想発達史の中でも大変重要な出来事だったという評価を受けているのだ。
こうした事実は、実際にハングルを使用している韓国の人たちの自尊心を大いにくすぐることだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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