悪の手先だった鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)

ついに「貞敬夫人」に!

世子は子年の生まれだった。
不可解な出来事は世子の将来を不吉に見せる仕業と思われた。誰がこんなことをしでかしたのか。
執拗に犯人探しが行なわれた結果、当日の敬嬪・朴氏の行動が怪しいということになり、彼女は宮中から追放された。
しかし、現在では「灼鼠の変」をしかけたのは鄭蘭貞だ、という説が有力になっている。彼女は文定王后の敵をつぶすためなら、どんなことでも率先して行なった。
その褒美として、鄭蘭貞は文定王后から「自由に王宮を出入りしていい」という許しを得た。この特権は鄭蘭貞を有頂天にさせた。彼女は王宮内で我がもの顔にふるまうようになった。




ついには、尹元衡と共謀して彼の妻を毒殺し、その後釜にすわった。念願だった尹元衡の正妻となった彼女は、従一品の品階を授与された。
この品階をもつと、「貞敬(チョンギョン)夫人」と尊称されるのだが、そう呼ばれる気分は最高だった。
(ページ3に続く)

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)!朝鮮王朝三大悪女の哀れな最期

文定(ムンジョン)王后と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が仕組んだ悪行

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)は何をした?『オクニョ 運命の女』に登場

鬼のような文定(ムンジョン)王后

中宗(チュンジョン)は不本意な王だった

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る