どこへでも行く!
一度、面白い光景を見ました。
「どこまで配達してくれるの?」
そう尋ねられた中華料理の出前担当が大きな声で叫んでいました。
「馬羅島(マラド)まで行きますよ!」
この言葉には笑ってしまいました。
馬羅島は済州島(チェジュド)の南にある韓国最南端の島です。現実的にそこまで配達するのは無理ですが、「そこに行くくらいの気持ちはあるよ」と出前担当は強調していたのです。
つまり、「あなたが望むなら、たいていの場所に行きます」というわけです。
ソウルの漢江(ハンガン)といえば、川の周辺は市民の憩いの場所ですが、その中の公園でのんびりしていると、面白い光景をよく見ます。
公園にいる人のために、チャジャンミョンや鶏の唐揚げを配達する人がよく現れるのです。韓国では公園に配達してくれるのは当たり前。これは本当に便利です。
文=康 熙奉〔カン・ヒボン〕
構成=「歴史カン・ヒボン」編集部
なるほど韓国38「取り皿をあまり使わないのが韓国スタイル!」