『春香伝』(チュニャンジョン)!朝鮮王朝最高の伝承物語

拷問を受けた春香

別れから数カ月が経ち、卞学道(ピョン・ハクト)という男が新たな知事として赴任してきた。
彼は順調に出世するほど抜け目がない男だが、始末の悪い女たらしだった。春香の美貌を知った彼は、彼女を自分の前に連れてくるように命令を下す。周囲の部下たちは春香が貞節を守っていることを知っていたために、それを止めようとするのだが、学道は聞く耳を持たなかった。
部下たちは春香を可哀そうに思いながらも、逆らえば処罰されるために、泣く泣く彼女を説得しようとした。それでも春香は拒否したのだが、最後は周囲に気をつかって学道の前に出た。




噂以上の美貌をもつ春香を見た学道は、すぐに彼女に迫った。しかし、春香は「自分には一生を捧げた人がいる」と拒否した。
すると学道は、「男はお前を捨てた。貞操を守っても意味がない」と一蹴する。それでも、春香は断固として初志を貫徹した。
学道は怒り、春香をつかまえてムチ打ちの刑に処した。拷問を受けながらも春香は、決して信念を曲げなかった。
そのとき、夢龍は何をしていたのか。
大事な春香が危機に瀕していたのに……。(ページ3に続く)

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