不可解な昭顕世子(ソヒョンセジャ)の死!朝鮮王朝全史18

 

16代王・仁祖(インジョ)は、クーデターを起こして先王の光海君(クァンヘグン)を追放して1623年に即位するが、彼には多くの困難が待ち受けていた。特につらかったのが、異民族の侵攻を度々受けたことだった。特に強大な軍事力をもった清は、1636年に怒濤のように攻めてきて、朝鮮王朝も屈伏せざるをえなかった。

好対照の兄弟

仁祖は清の皇帝の前でひざまずいて謝罪した。それは、朝鮮王朝の王がもっとも屈辱を受けた瞬間だった。
しかも、謝罪だけですまなかった。
仁祖の息子たちは人質として清に連行されてしまった。
その息子とは、昭顕(ソヒョン)、鳳林(ポンニム)、麟坪(インピョン)の3人だった。特に、昭顕は次の王を担う世子(セジャ)であった。




幼かった麟坪は翌年に故国に戻ってこられたが、昭顕と鳳林は長く連行されたままだった。
2人は捕虜として扱われながらも、まったく別の生活を送っていた。長男の昭顕は当時の清に伝わっていた西洋の文物に心を震わせた。そして、西洋人と積極的に交流し、新しい思想や技術を学び、西洋文化に心酔していった。
二男の鳳林は次の王になる昭顕を守るため、清で常に目を光らせていた。その間、彼も西洋文化に触れる機会があったが、敗戦国の王子と馬鹿にする周囲の冷たい視線を感じていたため、清への反感が強かった。(ページ2に続く)

昭顕(ソヒョン)世子は清での人質生活をどう過ごした?

昭顕(ソヒョン)世子は人質から帰国直後に毒殺された

悪夢の父子!仁祖(インジョ)と昭顕(ソヒョン)世子の確執

仁祖(インジョ)はなぜ昭顕(ソヒョン)世子の一家を滅ぼしたのか

ページ:

1

2 3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る