王が執務をするときにかぶる冠
〔翼善冠(イクソングァン)〕
韓国時代劇を見ていても、普段の王が一番多くかぶっている冠が、この翼善冠(イクソングァン)だ。
通常の執務をするときも、王はこの冠をかぶっていた。
形は時代とともに微妙に変わっていった。
つまり、流行があったのである。
たとえば、朝鮮王朝時代の前期には先が細くなっていくものが多かったようだが、後期になると、先が細くなっていないものが好まれる傾向があった。
いずれにしても、翼善冠をかぶっているときの王が、一番その地位にふさわしい風格を備えていたと言える。(ページ3に続く)
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