光海君〔クァンヘグン〕・後編/朝鮮王朝おどろき国王列伝2

王に怨みを持つ人物

臨海君を亡き者にした大北派だが、まだ陰謀が終わったわけではない。大北派は狙いを異母弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)に定めた。
このとき永昌大君は、まだ幼くて何の罪もなかったが、また反乱を起こそうとする者が出るかもしれないと思い、光海君は江華島(カンファド)へ流すことで収拾させようとした。
それでも永昌大君の死罪を求める声は止むことなく、光海君は「これ以上、永昌大君の死罪を求める者を処罰する」と述べたが、最終的に永昌大君は1614年に殺害されてしまった。




まだ、8歳だったのだが……。
臨海君や永昌大君を殺害したことは、光海君が自ら行なったことではないが、自分の息子を殺されたあげく、自分も幽閉された仁穆(インモク)王后の怨みは激しかった。
また、弟を陰謀で殺された綾陽君(ヌンヤングン)など、王に怨みを持つ人物は多かった。綾陽君は光海君の甥にあたる人物だ。(ページ3に続く)

光海君(クァンヘグン)を追放した仁祖(インジョ)に大義名分はあるのか?

光海君(クァンヘグン)が仁穆(インモク)王后に復讐された日(前編)

流刑地の済州島で世を去った光海君(クァンヘグン)

歴史解説!仁祖(インジョ)と貞明(チョンミョン)公主の確執

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