不可解な昭顕世子(ソヒョンセジャ)の死!朝鮮王朝全史18

誰が昭顕世子を?

この出来事の後に、昭顕は原因不明の体調不良を起こし、それが原因で亡くなってしまった。
昭顕の遺体は全身が真っ黒くなり、口や鼻から血が流れ、顔は本人と確認できないほどだったという。
彼は仁祖に毒殺された可能性が高いと言われている。
その理由は2つ考えられる。




当時、王や王子が病死したときに主治医はひどい罰を受けるのだが、仁祖はなんの処罰も与えなかった。
2つ目は昭顕の葬式を王族として扱わなかったこと。まるで一般庶民のように弔われ、彼の遺体は都から遠く離れた場所に埋葬された。
これだけ見ても、昭顕の死に仁祖がなんらかの関係を持っていると予想される。そして、昭顕の死から2カ月が経つと、仁祖は鳳林を次の王として指名した。
1649年、清への憎悪を持ち続けた仁祖は54歳で世を去った。
すぐに、彼の意思を一番継いでいた鳳林が、17代王・孝宗(ヒョジョン)として即位した。

文=慎 虎俊(シン ホジュン)

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