〔編集〕韓国はなぜ日本の植民地になったのか(後編)

518年続いた王朝の終焉

高宗は日本の圧力によって7月19日に退位させられました。代わって27代王に就いたのは、高宗の息子の純宗(スンジョン)でした。
7月24日には第3次日韓協約が締結され、日本は大韓帝国の内政を掌握し、軍隊を解散させました。
そうした政策を積極的に進めたのが韓国統監を務めた伊藤博文でしたが、彼は1909年10月に安重根(アン・ジュングン)によって暗殺されました。




この事件によって日本は朝鮮半島の植民地化を急ぐようになり、1910年8月22日に日本と大韓帝国の間で「日韓併合ニ関スル条約」が調印されたのです。
その条文には「韓国皇帝がすべての統治権を完全かつ永久に日本国皇帝に譲渡する」と書かれていました。
この「完全かつ永久」という表現には、朝鮮半島が軍事力で日本に完全に取り込まれたことを物語っています。
この条約は8月29日に公布されました。その時点で、518年の長きにわたって朝鮮半島を統治してきた朝鮮王朝が滅亡しました。
統監府に代わって朝鮮総督府が設置され、その指揮のもとで日本の植民地統治が始まったのです。それは1945年8月まで続きました。
(終わり)

文=康 熙奉(カン ヒボン)
記事提供:「ロコレ」http://syukakusha.com/

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