張緑水(チャン・ノクス)の誘惑!朝鮮王朝三大悪女に迫る1

宮中でやりたい放題

燕山君の側室となった張緑水は、宮中でさまざまな無礼を働いた。
王家の女性たちは「妓生あがりは下品すぎる」と眉をひそめるが、張緑水は「上品ぶっても人間はひとかわむけばみんな下品」とばかりに悟りきった表情で屈託がない。さらに、張緑水をつけあがらせていたのが、暴政を行なう燕山君という存在だった。
とにかく、王室が乱れに乱れた。張緑水を寵愛する燕山君は毎晩のように酒宴を開き、酒池肉林を繰り返した。




王の威光を利用して、張緑水も宮中でやりたい放題だった。倉庫の財宝を勝手に自分の家に運んだり、王家が抱える金で自分の派手な装身具をつくったりした。側近が止めるのも聞かず、張緑水は国家の富を私物化したのである。
燕山君と張緑水の浪費によって、朝鮮王朝は破産に近い状態となった。すると、燕山君は民衆に高い税金をかけ、高官たちの資産も没収しようとした。
王を陰で動かす悪女として、張緑水は激しい憎悪を浴びるようになった。(ページ3に続く)

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)の画策!朝鮮王朝三大悪女に迫る2

張禧嬪(チャン・ヒビン)の栄光と転落!朝鮮王朝三大悪女に迫る3

朝鮮王朝の三大悪女/張緑水・鄭蘭貞・張禧嬪

燕山君(ヨンサングン)!最悪の暴君と呼ばれた国王

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る