光海君(クァンヘグン)の没落!朝鮮王朝の重大な事件簿4

クーデター勃発

永昌大君の母親である仁穆王后は、愛する我が子を殺されただけでなく、自らも王の母を意味する大妃(テビ)という身分を奪われて、慶運宮(キョンウングン/現在の徳寿宮〔トクスグン〕)に幽閉されてしまう。朝鮮王朝は、儒教を国教にしていたので、その光海君の行為は決して許されることではなかった。
さらに、仁穆王后の父親は死罪となり、母親は最下層の身分である奴婢(ヌヒ)にされてしまう。その他にも、王権を安定させることを口実に多くの高官が処罰されたため、光海君は大きな恨みを買ってしまい、王宮の周りは怨みの声で満ちていた。
光海君に怨みを持つ人たちは、クーデターを起こすことを決めた。そのクーデターの中心人物となったのが、光海君の甥に当たる綾陽君(ヌンヤングン)である。




綾陽君には、綾昌君(ヌンチャングン)という兄がいた。宣祖の五男である定遠君(チョンウォングン)、その息子である綾昌君はかなり聡明だった。しかし、王宮から「優秀な青年が王だったらよかったのに」という声が聞こえると、光海君と側近たちは綾昌君の言動を警戒し、最終的には謀叛(むほん)の罪を着せて殺害した。
そのことで私憤にかられた綾陽君は、光海君に怨みを持つ同志を集め、1623年にクーデターを起こした。王宮に入り込んだクーデター軍は重要な拠点を次々と占拠していった。本来なら王を守るために戦う王宮の兵士たちだが、クーデター軍に反撃の刃は向けなかった。王である光海君は、無駄な抵抗をしないで王宮から抜け出すが、後に捕らえられてしまう。(ページ4に続く)

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