王位継承と光海君の処遇について
仁穆王后が幽閉されてから「10年の間に誰も見舞いに来なかった」という不平を聞いた使者は、彼女が怒っていることを綾陽君に伝えた。
綾陽君は、王宮に王族や高官を警護する儀仗兵を配置して仁穆王后を迎えようとしたが、彼女はそれに応じなかった。
その強硬な態度を知った綾陽君は慶運宮を訪れ、処罰を受ける覚悟を持って門の前でひれ伏した。そんな綾陽君に、「大きな功績を上げて、次の王となる者をなぜ処罰する必要があるのか」という仁穆王后の言葉が伝えられた。
その後、仁穆王后は綾陽君を中庭に通すことを許可した。彼女は中庭で泣いている綾陽君を見て、「泣かないでください」と優しい言葉をかける。しかし、クーデターの成功を確信して泣いていた彼は、自分が大きな罪を犯したことを謝罪した。
すると、仁穆王后は「幽閉されている間は、情報がまったく入ってこないようにされていたが、今日のような日が来るとは思っていなかった」と感激に身を震わせた。
その後は、王位継承に関することで話し合いが行なわれた。中でも仁穆王后が一番関心を示したのが、光海君の処遇についてである。(ページ3に続く)