淑嬪・崔氏(スクビン・チェシ)!張禧嬪のライバル

 

朝鮮王朝人物列伝/第9回

朝鮮王朝19代王・粛宗(スクチョン)が愛した女性の中に、淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)という人物がいた。ドラマ『トンイ』では、女優のハン・ヒョジュが彼女を演じていたが、史実ではどのような人物だったのだろうか。

ドラマ『トンイ』で主人公のトンイを演じたハン・ヒョジュ

ドラマ『トンイ』で主人公のトンイを演じたハン・ヒョジュ

王宮の下働きだった女性

淑嬪・崔氏と張禧嬪は、粛宗から愛されたという意味ではライバル関係と言える。張禧嬪は、粛宗に仁顕(イニョン)王后を廃妃にさせてまで王妃の座を手に入れた女性だが、幸せの絶頂に達した後に転落人生を歩んでいる。王妃となった彼女が、贅沢な生活をしすぎていることを知った粛宗に相手にされなくなった。張禧嬪に対する粛宗の愛は完全に冷めてしまったのだ。
そのときに現れたのがドラマ『トンイ』の主人公で知られる淑嬪・崔氏だった。もともと王宮の下働きとして水汲みをしていた彼女だが、粛宗が張禧嬪への関心を失ったことで、王の寵愛を受けることになった。




しかし、張禧嬪からしてみれば、淑嬪・崔氏に自分の大切な人を奪われたという感じだろう。「あんな女が王の寵愛を受けるなど絶対に許さない」と思っていたに違いない。それでも張禧嬪には粛宗の息子を産んでいるという強みがあった。
そんな張禧嬪に危機感を持たせる出来事が起きる。それは、粛宗が仁顕王后を王妃に復帰させた半年後(1694年)に、淑嬪・崔氏が後に21代王・英祖となる息子を産んだのだ。(ページ2に続く)

ページ:

1

2 3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る