李成桂(イ・ソンゲ)!朝鮮王朝の初代国王

朝鮮王朝人物列伝/第1回

1392年に朝鮮王朝を建国したことで知られる李成桂(イ・ソンゲ)。もともと高麗の武将だった彼がどのようにして王となったのか。高麗の滅亡から朝鮮王朝の始まりについての過程を見ていこう。

予備_景福宮勤政殿DSCF7712

高麗の滅亡

高麗の武将だった李成桂は、倭寇の軍を撃退するなど戦功を次々にあげるなど、戦いの中で力を発揮して、高麗最高の武将の1人になった。
1388年、中国大陸の大国・明が高麗を何度も威嚇してきた。そのことに頭を痛めていた高麗の王・禑王(ウワン)は、明と戦うことを決意した。しかし、李成桂は「小国が大国に逆らってはいけない」などの意見から反対するが、禑王はその訴えを受け入れなかった。しかも、李成桂はその遠征軍の大将にされてしまう。




さすがに王命には逆らえず、李成桂は大軍を率いて出発したが、途中で雨に降られて鴨緑江(アムノッカン)の下流にある威化島(ウィファド)で足止めされてしまった。その雨が長く続いたため、兵士の士気は目に見えるように下がっていく。そんな状況の中で、李成桂が下した決断は、「全軍を引き返して、高麗に狙いを定める」ことだった。
勢いに乗って攻めてきた李成桂の軍を、高麗の他の武将たちは止めることができず、高麗の都である開城(ケソン)はあっという間に制圧されてしまう。この事件は「威化島回軍(ウィファドフェグン)」と呼ぶ。その後、高麗の実権を握った李成桂は、禑王を追放して傀儡の王を据えるなど、高麗内部での政治基盤を盤石にする。こうして、敵対勢力を排除した李成桂は、1392年に朝鮮王朝を建国して初代王として即位した。(ページ2に続く)

ページ:

1

2 3

関連記事

本サイトの構成

本サイトは以下のジャンルに分類されています。
左側の上にカラーで色分けされたジャンルがありますので、それぞれにクリックして目的のジャンルにアクセスしてください。
[各ジャンルの紹介]
●国王列伝/事件簿
 ・おどろき国王列伝
 ・三国高麗国王列伝
 ・事件簿
●朝鮮王朝劇場
●時代劇の主人公
●悪女/奇皇后
 ・朝鮮王朝三大悪女
 ・悪女たちの朝鮮王朝
 ・奇皇后 
●華政/イニョプの道
 ・華政/韓国時代劇
 ・イニョプの道
●オクニョ
 ・登場人物
 ・豆事典
 ・歴史解説
●朝鮮王朝人物列伝
●日本と韓国の歴史
 ・歴史探訪
 ・韓国の歴史
●歴史事典/編集部
 ・歴史事典
 ・編集部

ページ上部へ戻る