危篤になる前のイ・サン(正祖〔チョンジョ〕)は何を語ったか

食欲がなくなってしまった

以下は、李時秀と正祖のやりとりだ。
李時秀「医官たちと一緒に煎じ薬について話し合います」
正祖「キョンオッコ(薬の名)は昨日も服用したが、こんな(蒸し暑い)時期には効果があまりない」
李時秀「キョンオッコはゆっくりと養生するときの薬ですから、すぐの効果を期待するのは難しいようです。他の煎じ薬と一緒に服用するのがいいでしょう」
正祖「今後は病状にすぐ効く薬を使ったほうがいい」
李時秀「お食事はどのくらい召し上がっていますか」
正祖「食欲がますますなくなっている」
李時秀「煎じ薬をすぐに決めてまいりましょうか」
正祖は李時秀の言葉にうなずいた。




6月28日、左議政(チャイジョン/副総理に該当)の沈煥之(シム・ファンジ)が尋ねた。
「夜間におからだのご様子はいかがでしたか」
正祖は「少し眠った」と答えた。
(ページ3に続く)

イ・サン(正祖〔チョンジョ〕)が進めた政治改革!朝鮮王朝全史23

イ・サン(正祖)は即位直後に老論派(ノロンパ)を厳しく処罰した

実際に起こったイ・サン(正祖)暗殺未遂事件!

イ・サン(正祖〔チョンジョ〕)は「漢方薬の達人」だった!

正祖(チョンジョ)の宿敵だった貞純(チョンスン)王后/悪女たちの朝鮮王朝2

固定ページ:
1

2

3

関連記事

ピックアップ記事

必読!「悪女たちの朝鮮王朝」

本サイトには、「悪女」というジャンルの中に「悪女たちの朝鮮王朝」というコーナーがあります。ここでは、朝鮮王朝の歴史の中で政治的に暗躍した女性たちを取り上げています。
朝鮮王朝は儒教を国教にしていた関係で、社会的に男尊女卑の風潮が強かったのです。身分的には苦しい境遇に置かれた女性たちですが、その中から、自らの才覚で成り上がっていった人もいます。彼女たちは、肩書社会に生きる男性を尻目に奔放に生きていきましたが、根っからの悪女もいれば、悪女に仕向けられた女性もいました。
「悪女たちの朝鮮王朝」のコーナーでは、そんな彼女たちの物語を展開しています。

もっと韓国時代劇が面白くなる!

韓国時代劇によく登場する人物といえば、朝鮮王朝の国王であった中宗、光海君、仁祖、粛宗、英祖、正祖を中心にして、王妃、側室、王子、王女、女官などです。本サイトでは、ドラマに登場する人物をよく取り上げています。

ページ上部へ戻る